紫陽花

降り出した雨の街 君はたたずんで
降り出した雨の街 僕は声もかけられず

待ち人は来ないさ 今ごろ団欒の晩餐
奴の花束は
てっきり君へのものと思っていた

先が見えないとしても
それでいいんだって
いつも笑ってたはずが
何で泣いているの?

降り出した雨の夜 君はうつむいて
降り出した雨の夜 傘もささず
ずぶ濡れで

結局こうなるのさ
自分だけが違うなんて
都合のいい話と
考えればわかるはずじゃないか

先が見えないとしても
例え遊びだっていいと
笑ってたはずが
どうして悲しむの?

僕も雨があがるまでここで濡れようか
そんな事しかできないなんて
何で

先が見えない愛でも
それでいいんだって
いつも笑ってた君が
何で泣いているの?