花火

陽はようやく落ち始めて
いま夕暮れに染まる河原
集う人波をさっと涼風が吹き抜けてった

色とりどりの花模様
もう夕立は来ないと思う
青い宵闇がそっとにぎわいに広がってく

捨てられた月が今日は哀しそうだ

瞬間を待つ群衆 沈黙する
空間を裂く閃光 歓声湧く
ひとつ
そうまたひとつ
咲いて散る
恋のように

この世界を照らす火花
もう露店には列もまばら
冷えた芝のうえ
さっと涼風が吹き抜けるんだ

赤茶けた思い出が少し痛い

幻想に酔う観衆 感じる自由
天空満たす閃光 終りを知る
ひとつそうまたひとつ
焼き付くんだ
恋のように

瞬間を待つ群衆 沈黙する
空間を裂く閃光 歓声湧く
幻想に酔う観衆 感じる自由
天空満たす閃光 終りを知る

ひとつ
そうまたひとつ
咲いて散る
咲いて散る
焼き付くんだ
恋のように